ちょっと過激なテーマからはじまります。今回のテーマは「譜面を信じるな。」です。
こうやって書きながら僕も譜面は見るので(笑)・・・「じゃあ信じてるんじゃん」と言われるかも知れませんが、要するに「(売っている)譜面が完璧だ」と思ったらそうではないですよ。ということです。
もっと言うと売っているものですら絶対ではないのですからネット上のものはさらにアバウトだと思ってもらって良いと思います。でも一応誤解のないように書いておきますがほとんどはあってます。間違っている可能性としては数曲に1ヶ所程度です。
ネット上のものだともう少し確率はあがります。
なんでこういう事を書いているかというと生徒さんに教えているとこの手の問題がたまにあるからです。
また紛らわしいものもあります。試しに同じ曲だけど出している出版社が違う譜面を見比べてみると良いと思います。
ずいぶん違うはずです。
でもこれは間違っているわけではありません。両方共に間違っていないけどいろいろ考えられた結果違った表記になっていることがあるのです。※残念ながら間違っているものもありますが・・・
例えばあるギターの教本を見た時に中の曲「A」の2小節目の最初のコードが「Em」と書いてあったとします。
でもバンドスコアをみると同じ箇所が「G/B」と書かれたりします。
EmとG/Bだとどこも合ってないですよね。でもこれも両方共に正解なのです。生徒さんはそのことで悩んで僕のところに持ってくることがあります。ネットでもコードを教えてくれる「Uフレット」や「J-Total Music」などありますが同じ曲で調べても違うケースが結構あります。でもこれも合っているケースのほうが多いのです。
なぜそういう事が起こるのかというと綺麗な言葉でいうと「採譜者の心遣いから起きた」と言えます。
先程の「Em」と「G/B」のケースを検証してみましょう。
その曲の部分でギターの人が以下のようなコードを押えていたとします。
-X
-3
-0
-0
-2
-X
これがなにのコードを表しているかが大事になってきます。
Emは
-0
-0
-0
-2
-2
-0
と一般的には書かれることが多いです。
Em7だと
-0
-0
-0
-0
-2
-0
ですが、
-0
-3
-0
-0
-2
-0
でもEm7です。
G/Bはというと
-3
-3
-0
-0
-2
-X
という表記になります。
ということは1弦と6弦がわからなければEm7とG/Bは同じ音が出ているということになります。
ではなぜEm7をEmと表記したかというと
Em7の構成音は「ミ、ソ、シ、レ」です。Emの構成音は「ミ、ソ、シ」です。
なのでEmと表記しても聴音上ではそれほど違いは感じません。
ここで最初の方に戻りますが、今回は教本のコードとバンドスコアの比較。
教本は正しいコードを書くのが良いというわけではなくあくまでその教本のターゲットとするレベルのギタリストが弾けるように表記するのが正しいのでそこの立場の違いによりコードが違ってしまったというわけです。
長くなってしまったので続きは明日書きます・・・
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